エグゼキューション(Execution)
エグゼキューションとは、M&Aにおいて買収条件の決定、最終契約書の締結及び決済までの過程で一連の手続き等を実行・管理するフェーズ。オリジネーションの次の段階を指します。
売り手と買い手がM&Aに合意してから、成約するまでの過程で必要な業務を行います。会計・税務など専門的な業務のためサポートを受けながら進めることが一般的です。
具体的には、買収スキームのストラクチャー構築、契約書や秘密保持契約書などの文書作成、企業価値算定(バリュエーション)業務、デューデリジェンス業務などがあります。
M&Aにおいて交渉を進める相手企業に、自社情報を開示する場面があります。自社の重要な製品情報やノウハウ、顧客情報など秘匿性の高い情報の漏えいを防止するため、取引相手との間で秘密保持契約書(NDA)を締結します。
秘密保持契約書とは、秘密情報を第三者へ開示または漏えいを禁止することなどを定めた契約書で、英語でNon-Disclosure Agreementと呼ばれるため、頭文字をとって、NDAと略称されます。
親族内承継とは、事業を子どもや孫、甥、姪などに承継させる方法で、配偶者や娘婿も含む、血縁・親族関係のある者が後継者となる場合の承継をいいます。
これに対して後継者が親族以外の場合を親族外承継といいます。 昨今、親族が家業を継がない割合が高まり、親族外承継を目指すケースが増加しています。
親族外でも、社内か社外かで分かれます。社内の親族外継承は一般的にM&Aで第三者に譲渡することです。
ノンネームとは、会社名等を伏せて、業種、地域、概算の規模等ポイントを簡単に要約したものになります。ノンネームは匿名ではあるものの、会社の情報から特定されたり、情報漏えいのリスクもあります。主な項目としては売手企業の事業内容や業種、事業所の所在地や従業員数、売上高などの財務状況、希望の売却価格などある程度どのような会社かイメージできる情報になります。秘密保持契約の締結後に社名を明かし詳細情報を開示します。これをネームクリアといいます。
反対に会社名を明かして交渉を進めることをバイネーム、オープンネームといいます。